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CMake

CMake はコンパイラに依存しないビルド自動化ツールです。

実際には CMake によってコンパイラに依存するビルド手順を生成し、 ビルドの実行はその手順を元に他のツールが行います。 たとえば CMake によって Makefile の生成と Make の実行が行われます。

インストール

msys2 のターミナルを起動して下記コマンドを打ってインストールします。

$ pacman -S cmake

Make も必要なのでインストールしていない場合はインストールしてください。

ビルド実行

cmakeCMakeLists.txt という名前のファイルを読み込んで動作します。

main.cc をビルドして a.exe を生成する場合は CMakeLists.txt というファイルを作成して次のように記述します。

cmake_minimum_required(VERSION 3.0)
project(sample)
add_executable(a main.cc)

この CMakeLists.txt ある状態で下記コマンドを実行すると a.exe がビルドされます。

$ cmake .
$ cmake --build .

out-of-source ビルド

ビルドによって生成されるファイルは 上記の方法だと CMakeLists.txt のあるディレクトリに配置されます。

一般に生成されるファイルはビルド用ディレクトリ配下とするのが望ましいです。 cmake で生成されるファイルをビルド用ディレクトリ out 配下にするには次のようにします。

$ mkdir -p out
$ cd out
$ cmake ..
$ cd ..
$ cmake --build out