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インストール

コンパイラ

C++ のコンパイラは多くのベンダが開発しています。 代表的なものには次のようなものがあります。

コンパイラ Linux macOS Windows
GCC ✅ ✅ ✅
Clang ✅ ✅ ⚠
Visual C++ ✅

GCC は Linux をメインに使用されるコンパイラですが、 Linux 以外の主要なプラットフォームでも使用することができ、 一番実績のあるコンパイラです。 Clang は近年注目されているコンパイラで、 今後は GCC に取って代わる可能性があるコンパイラです。

本書では Windows 版の GCC をインストールします。 GCC のインストールには msys2 というツールを使用します。 msys2 は Linux で使用できるコマンドの一部を Windows に移植したツールセットです。

msys2 のインストール

下記の msys2 の公式ページにアクセスしてインストーラをダウンロードします。

https://www.msys2.org/

インストーラは msys2-i386-yyyymmdd.exe, msys2-x86_64-yyyymmdd.exe の 2 種類がありますが、前者が 32 ビット版で後者が 64 ビット版になります。 本書では 64 ビット版をもとに説明するので、64 ビット版をインストールしてください。

GCC のインストール

msys2 のターミナルを起動して下記コマンドを打ってインストールします。

$ pacman -S gcc

IDE

C++ 用の IDE としては Visual Studio Code が人気です。 Visual Studio Code 自体はエディタなのですが、拡張機能を入れることで C++ 向けに使用することもできます。

下記サイトより Visual Studio Code をインストールしてください。

https://code.visualstudio.com/

Visual Studio Code の拡張機能である C/C++ もインストールします。 Visual Studio Code を起動した後、Ctrl+Shift+X を押すと 拡張機能のインストール画面に切り替わるので、 C/C++ を検索してインストールしてください。